玉響日記

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zoom RSS ミヤマクワガタの成虫越冬2

<<   作成日時 : 2009/04/03 22:21   >>

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 1月の当ブログでも紹介した昨年6月採集のミヤマ♂が4月1日に大往生を遂げました。最後の方は大分弱ってしまってゼリーを舐めるのがやっとという状態でしたが採集してから10ヶ月という前人(虫)未到の記録と貴重な飼育データを残してくれました。今はミヤマ君の冥福をただ静かに祈りたいです。
 画像はお亡くなりになる2日前(3月30日)のお姿↓。合掌(-人-)。
画像


 弱いと言われるミヤマですが低温下では驚くべき生存力を発揮することがわかりました。5〜15℃くらいの温度下では新陳代謝が抑えられてわずかな餌で十分体力を維持します。一日の内、3分の2くらいは動かず気温が上がるとゼリーを食べ、下がるとまたじっとしている感じです。これがノコギリとかだとこの低温下では死んでしまいます。低温に強いクワガタというとヒメオオがいますが、こちらは7℃くらいでも動き回っていましたが一旦越冬態勢に入ると湿らせたミズゴケ(家では成虫飼育はマットの変わりにミズゴケを使用)に潜り込んで出てきません。ミヤマの場合は潜り込むということはなく表面上で静止しているだけでした。家では日々温度変化のある環境でしたが恒温槽に入れて例えば13℃・15℃…と一定の温度下で飼育したらどのような結果が出るか興味深いところです。

 ところでここ数年、家の近辺のミヤマの数が減少しかつ見かけても小さい個体のものが目立つようになりました。これは温暖化の影響だと思います。かつてミヤマの生息した河畔のヤナギ林等は徐々にノコギリの勢力が拡大し次第に分布が狭まっているようです。地区の集まり等で古老から何十年も昔の昆虫採集の話を聞くことがありますが、こんな田舎でもかつては普通にいたミヤマやナミゲン等が驚くほど姿を消してることにやるせなくなります。

 さて高温下では羽化不全が多発します。かつて24度くらいの温度下で羽化を観察したことがありますが、翅が伸びきる前や肢が抜ける前に体の硬化が始まってしまうなど異常な事態が複数発生しました。このような羽化不全個体は例外なく死亡しました。自然界で羽化不全個体を見ることは少ないですが恐らく殆どが蛹室内で死んでいるものと思われます。近年の温暖化でこのような羽化不全が多発し結果成虫の減少に至っているのではないでしょうか。小さい個体が増えたのも温暖化で一年一化で羽化に至った可能性があるかも。

 しかしここで一つ疑問が浮かんできます。より暑い関西や瀬戸内などの低標高に生息するミヤマクワガタです。彼らは何故生きながらえてきたのでしょうか?もしかしたら台湾にいるタカサゴミヤマなど南方系の血を引く亜種ではないかと思ったりもします。

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